兵庫県加西市/総合運動公園基本計画素案、ぜんぼうグリーンパーク一帯に整備

2025年6月5日 工事・計画 [8面]

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 兵庫県加西市は「加西市総合運動公園基本計画」の素案を公表した。市内で未整備状態にある総合運動公園を「ぜんぼうグリーンパーク」を含む一帯(両月町ほか)に整備する。陸上競技場や総合体育館、多目的グラウンド、駐車場のゾーン別に、2026年度以降に順次設計に着手する予定。31年度末の全体完成を目指す。基本計画策定業務は地域計画建築研究所が担当。
 建設予定地の選定では、3カ所を候補にそれぞれの長所を評価。用地買収や造成のコスト面などで、グラウンドとして利用されている「ぜんぼうグリーンパーク」とその周辺が最適地とされた。同所はため池・善防池に隣接し、ぜんぼうグリーンパーク(6・6ヘクタール)と現善防中学校グラウンド(2ヘクタール)、同校校舎(2ヘクタール)、道路向かい空き地(0・8ヘクタール)にゾーニングされる。善防中は統合に伴い、28年度に移転を予定している。
 計画によると、現グリーンパークに400メートルトラック1面の陸上競技場と体育倉庫、防災倉庫を配置。現中学校グラウンドは多目的グラウンドや多目的広場として活用する。現校舎ゾーンはバスケットコート3面のアリーナで構成する総合体育館(観客席約1500席)や、スケートボードパークを計画。現校舎のうち武道館と体育館は残置して活用することを検討する。空き地ゾーンは駐車場を配置する。
 事業手法は従来方式や設計・施工一括(DB)方式、DBO(設計・建設・運営)方式、PFIなどを候補に検討を深める。
 26年度にグリーンパークゾーンの設計に着手、その他ゾーンは27年度に設計に入る。工事を進め、30年度に陸上競技場と駐車場を先行して供用開始する。現中学校部分の総合体育館とグラウンドは32年度に供用開始する見通し。