跡見学園(東京都文京区、跡見裕理事長)が1月に学園創立150周年を迎えた。大きな節目を機に、跡見学園女子大学(小仲信孝学長)では▽理系学部の新設▽学部学科の再編▽東京都心へのキャンパス一元化-の三つの改革が始動。理系学部の新設に伴い、文京キャンパスに新学部棟を建設する。設計は鹿島が担当しており、施工者は未定となっている。2026年度の着工、27年度の竣工を目指す。
新学部棟には26年4月に新設する情報科学芸術学部が入る。同学部は文理融合型の新しい理系学部で、情報化社会に求められるAIやデータサイエンスの専門知識・技能を学ぶほか、新しい芸術表現であるメディアアートなどの学びを創出する拠点となる。
新学部棟は東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅の南西側、現在の文京キャンパス近隣(小日向3の17の8)に新築する。
同学園は5月10日、創立150周年記念ホームカミングデーを同キャンパスで開いた。冒頭、跡見理事長は「本年は150周年という大変動きのある年である。この少子化の中で跡見学園がどう生きていくのか、何を目指して生きていくのかが重要である。跡見でなくてはならない人材にしっかりと学びの場を提供し、共に考え進み、学生・生徒を世の中に送り出していきたい」とあいさつ。
小仲学長は「本学初めての理系学部として情報科学芸術学部を設置する。女子大学として時代の変化、社会に応じて教育内容を革新していくことが求められている。次の時代に向けて、さらなる進化を続けていきたい」と述べた。
大学は4年後をめどに新座キャンパス(埼玉県新座市)の全機能を文京キャンパスに集約する。現在、大学1、2年生は新座キャンパス、3、4年生は文京キャンパスと分かれて学んでいる。文京キャンパスに機能を集約することで、学年や学部を超えた学生同士の交流を深める狙いがある。