秋田市/サッカースタジアム整備方針を年内決定へ、改修と新設を比較検討

2025年6月23日 工事・計画 [6面]

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 秋田市は、サッカーJリーグ・ブラウブリッツ秋田の本拠地整備を巡り、既存の「秋田スポーツPLUS・ASPスタジアム」改修と新スタジアム建設の両面から事業の可能性を検討する。6月補正予算に「スタジアム整備検討経費」として2636万3000円を計上。新設・改修を比較検討する上で必要な想定事業費やスケジュール作成などの支援業務を委託する。7~8月にかけて公募し、契約を締結。履行期間は12月末まで。年内に整備方針を決定する見通しだ。
 6月定例市議会の教育産業委員会で提示した。今後は秋田県やブラウブリッツ秋田との協議、Jリーグとも随時調整し、事業主体や負担割合を検討する。改修・新設の各想定事業費やスケジュール、財源の見通しを比較した上で、市の財政負担の上限額を見極め、整備方針を定める。
 ASPスタジアムは、市中心部の八橋運動公園1の1(1万6268平方メートル)内にある。天然芝(洋芝)のフィールド面積は1万0400平方メートル(130メートル×80メートル)。収容人数はメインスタンド1892人、バックスタンド1300人、サイドスタンド1800人の計4992人。Jリーグスタジアム基準への適合性や将来的な拡張性などが課題になる。
 市は当初、卸売市場(外旭川待合28)の建て替えで敷地北側に生まれる余剰地への建設を構想していた。Jリーグスタジアム基準を満たす収容1万人規模を目指していたが、5000人への基準緩和を受け、改修と新設の両プランで検討している。Jリーグへのクラブライセンス申請は6月末、交付は9月末を予定する。