兵庫県高砂市は、高砂市民病院(荒井町紙町33の1)の移転先について、現文化会館敷地(朝日町1の2の1、約1万6800平方メートル)を最有力候補地に選定した。2024年1月にまとめた同病院将来構想では山陽電鉄高砂駅周辺または荒井駅周辺を候補地とするとしていた。今後は同病院の将来予測などを踏まえ移転計画を具体化していく方針だ。
候補地は文化会館敷地を含めた4案に絞り込んで検討した。現文化会館は山陽電鉄高砂駅に近接し線路の北側に立地。同敷地は線路の南側に位置する他の3案と比較して、交通渋滞が課題となっている踏切を横断する必要性が少ないなどのメリットがある。市有地のため用地取得に時間を要さないことなどで最有力候補地に選定された。
デメリットとして病院の新築移転と並行して文化会館の建て替えが必要になる点が挙げられた。
現在の高砂市民病院は東播磨医療圏域の中核病院として1965年に開院し、90年に現在地に移転。診療科目は18科を備える。病床数は199床で、内訳が急性期78床と地域ケア97床、緩和ケア18床、人間ドック6床。
「高砂市民病院将来構想に基づく将来予測支援業務委託」は医療開発研究所が担当。