五洋建設/シンガポールで大型埋め立て工事受注、172ヘクタール・受注額335億円

2025年7月14日 企業・経営 [1面]

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 五洋建設は11日、シンガポールのトゥアス北部地区の大型埋め立て工事を受注したと発表した。約172ヘクタールの新たな工業用地を創出し、将来的な土地需要の増加に対応する。トゥアス南部とトゥアス港へのアクセス性を高め、インフラと道路網の充実させる。受注金額は約335億円。工期は2030年7月まで。
 工事名は「Proposed Reclamation at Northern Tuas Basin」。同国の政府法定機関のJTCコーポレーションから受注した。
 1960年代から70年代にかけて建設されたジュロン工業団地と、トゥアス工業団地の再生プロジェクトの一環として進める。工事では埋め立てや浚渫に加え、排水工の建設や既設構造物の撤去を行う。
 五洋建設は64年にシンガポールへ進出し、大規模埋め立て工事の豊富な施工実績を持つ。同国は国土の約25%が埋め立て地で、うち約40%以上が五洋建設の工事で造成されている。