TAC/次世代育成事業が始動/仙台市内で若手合同研修会開く

2026年4月30日 企業・経営 [6面]

文字サイズ

 東北アライアンス建設(TAC、福島県郡山市、陰山正弘社長)の次世代育成事業がスタートした。入社1~3年目の若手を中心に、22~24日の3日間、仙台市内で初の合同研修会を開いた。企業の垣根を超えたコミュニティーを育み、地域に根付いた持続可能な建設業への一歩を踏み出した。
 TACは陰山建設(福島県郡山市)、大森建設(秋田県能代市)、幸栄建設(山形県東根市)、タカヤ(盛岡市)、深松組(仙台市青葉区)、藤本建設(青森市)、NICHIUN(青森市)の7社と、みずほ銀行の共同出資で2025年6月に設立された。
 合同研修会は構成企業の連携強化と若手のスキル向上を目的に企画し、約40人が参加した。会場は、深松組のグループ会社が運営するアクアイグニス仙台に開設した研修施設。フィンランド発祥の投てき競技・モルックで一体感を醸成するとともに、若手同士の交流を通じて親睦を深めた。「TACで実現したい未来」をテーマにしたグループワークでは、魅力的な組織づくりについて提案した。
 初日の研修では、陰山社長が新しい経営の形となるTACの取り組みを紹介。「単独では実現できない共創や地域の持続性を考え、魅力ある業界にしていくのが狙い」とした上で、「広域案件や迅速な災害対応など、地場ゼネコンが県境を越えて連携するビジネスモデルとなる」と強調した。 2日目は各社の事例を共有し、知見を深めた。パートナーシップ協定を締結するアイリスオーヤマや鉄鋼業界からの情報提供に加え、東北地方整備局がインフラ分野のDXの取り組みを紹介するなど、建設業の最新動向を学んだ。最終日はより魅力的な組織にするための連携アイデアをグループごとに発表。現場の最前線に立つ仲間として意識を高めた。
 合同研修会を企画・運営した深松組の深松栞取締役経営企画部長は「研修を通じて若手のネットワークを構築することができた。仕事に対するモチベーションを高めるきっかけになったと、ポジティブな声が多く寄せられた」と語った。