回転窓/日本と中南米のPLACIDA

2025年7月17日 論説・コラム [1面]

文字サイズ

 中南米の国で公用語になっているスペイン語やポルトガル語。共通の文法や語彙(ごい)があり、似た言語として知られる▼ポルトガル語も教えてくれる近所のサッカークラブのブラジル人コーチによると、スペイン語でサッカーの素晴らしいゴールを意味するgolazoは、ポルトガル語だとgolaçoと書くが意味は同じ。スペルがほとんど同じ単語は多く、両言語で会話しても意図を理解し合えることがあると聞いた▼国土交通、外務、経済産業の3省が立ち上げた「中南米地域へのインフラ海外展開に関する官民連携プラットフォーム」の初会合がきょう、東京都内で開かれる。官民の連携組織で日本のインフラや技術を中南米に広げるための方策を議論する場として期待されている▼組織の略称は、英語表記の「Public-Private Platform」や「Latin American」などの頭文字から「PLACIDA」とされた▼スペイン語のplacida、ポルトガル語のplácidáはともに温和や平穏を意味する。日本らしい方策が検討され民間の着実な海外展開が促されたらいい。

同一ジャンルの最新記事


2025年7月16日 [1面]

2025年7月15日 [1面]

2025年7月14日 [1面]

2025年7月11日 [1面]