大阪科学技術センター/技術館の展示内容全面リニューアル、「未来のとびら」テーマ

2025年7月17日 行事 [8面]

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 大阪科学技術センターは大阪市西区で運営する大阪科学技術館の35回目となる展示改装を行い、16日に報道機関向けの披露会を開いた。AIや水素エネルギー、宇宙探査など多様な分野の最新技術を紹介する常設展示を一新し、「ふれる!ひろがる!ココからはじまる未来のとびら」を新たな統一テーマに掲げた。披露会を通じて新装の魅力を発信した。
 同館は1963年の開館以来、2年ごとに展示の改装を重ねており、今回のリニューアルでは新たに竹中工務店と大和ハウス工業の2社が加わり、21社8団体の計29者が最新の技術・研究成果を展示。既存の11ブースも部分改装し、4割超の展示内容が刷新された。大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンに関連した技術を紹介する特別展も同時開催する。
 既存ブースでは引き続き宇宙航空研究開発機構(JAXA)による宇宙の謎に迫る展示や大林組による都市と暮らしをテーマにした参加型展示など、来館者が科学技術に“ふれて学べる”工夫が随所に見られる。一般公開は17日から。8月末まで休館日なし。
 16日は記者発表に続き、1~2階の展示エリアで地域の小学生らも招き、改装披露とテープカットを実施した。その後開催した祝賀会では関係者らが展示改装の意義や今後の展望を語り合った。
 同センターの稲田浩二会長はテープカットに参加した児童らを前に「新しくなった科学館に足を運び、知識と深く考える力を養い、将来“世の中をあっと言わせる”技術者や科学者に育ってほしい」と呼び掛けた。
 新規2者の展示内容は次の通り。
 ▽竹中工務店=「まちづくりが紡ぐわたしたちの未来」をテーマに、歴史や自然環境など地域の個性に応じた都市の成長をゲーム形式で楽しく学べる体験型展示
 ▽大和ハウス工業=「安心で快適な家のヒミツ」をテーマに、住まいの強さ・断熱性・音環境に着目した展示を通じて、安全で快適な暮らしを体感的に学ぶことができる。