大分県別府市/新湯治・ウェルネス事業研究・実践拠点施設、事業手法などで対話調査

2025年7月17日 工事・計画 [9面]

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 大分県別府市は新湯治・ウェルネス事業の核として計画する研究・実践拠点施設について、導入機能の案を公表した。温浴機能は市民向けと、観光客向けに利用ゾーンを分離し、研究開発が中心のラボエリア、民間提案による滞在施設を設ける。今後、想定機能に対する必要面積や事業手法、スケジュールに関する民間事業者の意見を聞くサウンディング(対話)調査を行い、年内に基本計画を取りまとめる。
 建設予定地は、大平山(扇山)の麓にある市有地約4ヘクタール。事業手法は従来方式のほか、PFIや設計・施工一括(DB)方式、DBO(設計・建設・運営)方式などを視野に幅広く検討している。
 想定する導入機能案では、温浴機能以外で市民エリアに健康相談室、ゲストエリアに軽食・物販・休憩スペース、屋外型のウオーキングコース、フィットネス機能などを設けるとした。
 対話では導入機能案や施設規模へのアイデアを聞く。施設規模は運営面で必要十分な収益を確保できる範囲であることを条件とする。PPP/PFI導入に当たっての最適な手法、官民の役割と費用の分担、懸念されるリスクについても意見を求める。
 対話調査については30日に全体説明会(オンライン)を開催し、30日~8月6日に調査への参加申し込みを受け付ける。同25日~9月5日に対話を行い、10月上旬に調査結果の概要を公表する。
 参加資格は研究・実践拠点施設の整備・運営に参画する意欲がある法人またはそのグループ。
 対話調査の事務局は、基本計画策定業務を担当するパシフィックコンサルタンツが務める。