大成建設、東洋建設を子会社化/TOBで全株式取得へ/陸海融合で事業領域拡大

2025年8月18日 企業・経営 [1面]

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 大成建設がTOB(株式公開買い付け)などで東洋建設の全株式を取得する。買い付け価格は1株1750円、期限は9月24日。総額1600億円を見込む。株式の3割を持つヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィスがTOBに応募。2割を保有する前田建設はインフロニア・ホールディングス(HD)が東洋建設の自社株買いに応じる。
 大成建設の田中茂義代表取締役会長、東洋建設の吉田真也代表取締役会長執行役員兼最高経営責任者(CEO)らが8日都内で会見。大成建設は陸上土木に東洋建設の海上技術を融合するなど、シナジー(相乗効果)発揮で事業拡大を図る。ゼネコン再編ではインフロニアHDが5月、三井住友建設との経営統合を発表した。