宇都宮駅西口大通り南地区再開発(宇都宮市)/組合が発足、27年度着工へ

2025年8月27日 工事・計画 [4面]

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 宇都宮市で「宇都宮駅西口大通り南地区第1種市街地再開発事業」を推進する宇都宮駅西口大通り南地区市街地再開発組合(川村寿文理事長)が発足した。同駅の近接地に住宅や商業・業務などの機能を集積する3棟総延べ3・6万平方メートル規模のビルを建設する。2030年度の竣工を目指し、27年度に本体着工する計画だ。
 再開発の計画地は駅前通り3(地区面積約0・5ヘクタール)。同駅西口の駅前広場に近い約3100平方メートルの敷地にS造29階建て塔屋1階の高層(住宅)棟とS造6階建ての商業・業務棟、S造の駐車場棟を建設する。ビルの最高高さは住宅棟の100メートル。住戸数は279戸、3棟総延べ約3万6100平方メートル規模を想定する。
 再開発ビルの基本設計はAIS総合設計、実施設計と施工を担う特定業務代行者は鉄建建設・東武建設JV。参加組合員はフージャースコーポレーションで、再開発計画オフィスが総合コンサルタントとして参画している。総事業費は約250億円を見込む。
 26年4月に権利変換計画の認可を取得し、同年度内に既存建物の解体を始める。解体工事は本体工事と別で発注する方針だ。
 22日付の組合設立認可を受け、26日の設立総会前に組合関係者が会見した。川村理事長は「駅西口の再開発に協力し、魅力ある県都・宇都宮市を造り上げていく」と話した。駅の近傍に飲食店やクリニックなどの商業・業務棟、奥に高層棟を配置する。駅との回遊に配慮し、施設の2階にデッキを設ける計画だ。