サッカーJ3福島ユナイテッドは、福島市内で整備を予定している新スタジアムの基本構想を発表した。県産木材を使用した日本初の「完全木造スタジアム」を目指す。世界最高水準の環境認証の取得にも取り組む。規模は4面のスタンドで5000~6000席を想定。建設候補地や完成時期は未定だ。=1面参照
8月30日の試合後にコンセプトを報告した。屋根や外壁の形状によって日射、風、雪をコントロールし、冷暖房エネルギーを大幅に削減する。雨水再利用や雪冷房システムなどでエネルギーを自給自足し、世界最高水準の環境認証「Living Building Challenge」取得を視野に入れる。使用木材を分解、再利用できる設計にする。
現本拠地とうほう・みんなのスタジアム(福島市佐原神事場1)はJ2基準を満たしていないものの、昇格後5年以内のスタジアム新設などを条件とする例外規定で暫定的にJ2ライセンスの交付を受けた。
これまで経済団体や運営母体のAC福島ユナイテッドなどでつくる「福島市にサッカースタジアムをつくる会」で、新複合競技場の建設を提案してきた。提案段階では全天候型でコンサートや展示会、冬季の各種競技練習場としても対応可能なほか、商業施設なども備えることで稼働率の高い総合スポーツ拠点をまとめている。