TREホールディングス(東京都千代田区、阿部光男社長兼最高執行責任者〈COO〉)の事業会社で廃棄物処理などを手がけるタケエイ(東京都港区、阿部光男社長)は、戦闘が続くウクライナの復興を支援するため、同国のトロスティアネッツ市に4トントラックを贈った。現地ではトラックが破壊され、がれきを運ぶ車両が不足しているという。
コンテナの脱着が可能なアームを備えたアームロールトラックを寄贈した。18日にタケエイ本社で寄贈式を開いた。阿部社長は「ウクライナが復興し、さらに平和になってもらうため役に立ってもらえれば」と話した。ユーリー・ボヴァ市長は書面で「支援はインフラ整備に対する大きな貢献であるとともに、両国間の真の友情の証だ」とタケエイの支援に謝意を示した。
寄贈は日本PFI・PPP協会(東京都港区、植田和男会長兼理事長)の働きかけで実現した。タケエイは同協会の会員。1月に植田会長兼理事長が阿部社長に、同国へのトラック提供を要請した。
同協会は2024年5月にウクライナの市町村が加盟する「メイヤーズクラブ」と復興支援に関する覚書を交換した。日本企業にウクライナの情報を提供し、興味を示した会社を同クラブに紹介する活動など、復興支援を展開している。
月内に会員企業・自治体で構成するウクライナ生活インフラ支援部会を立ち上げる。植田会長兼理事長は「生活インフラの視点でどのような支援ができるか検討したい」と、部会立ち上げの理由を説明した。