朝日工業社/つくば技術研究所(茨城県つくば市)が竣工/先進技術のショーケースに

2025年9月26日 企業・経営 [3面]

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 朝日工業社は25日、茨城県つくば市に建設した技術研究所の竣工式を開いた。高須康有社長や設計・工事関係者ら59人が出席し無事完成を祝った。老朽化し手狭だった千葉県習志野市の研究所を移転。実験機器などを配置して年内に本格稼働する。サステナブル社会に対応した環境制御や省エネルギー、IoT利用などの研究開発を深め、イノベーションを基軸に新事業の創出を目指す。
 つくば技術研究所の建設地は学園の森2の12の6。建物はRC一部S造2階建て延べ3782平方メートルの規模で、設計・監理を日建設計が担当した。施工は建築本体を清水建設、電気設備を雄電社、空調衛生設備を朝日工業社・北海道アサヒ冷熱工事JVが担当した。
 高須社長は神事後の直会で「創立100周年の記念すべき年に、素晴らしい技研を建設できて万感胸に迫る思いだ。卓越した美しさと機能を兼ね備え、環境にも細やかに配慮されている。技研にふさわしい企業になれるよう、役職員が心を一つにして社業にまい進する」と決意表明した。
 建物は心地の良さを追求し、空が望める天井や自然素材、サステナビリティーの高い素材で室内空間を形成している。細部にわたりさまざまな環境装置を導入。研究施設にとどまらず、先進技術のショーケースとして、ZEBやBELS(省エネルギー性能表示制度)の最高評価を取得している。建築物の省エネ性能などを評価するCASBEE-WO、国際環境認証システムLEEDも申請している。