◇10月19日にオープニング式典
近畿大学は14日、堺市南区三原台1の南海泉北線泉ケ丘駅前に移転整備した「近畿大学おおさかメディカルキャンパス」で、報道関係者向けの内覧会を開いた。11月1日の開学・開院を前に、医学部の教育棟や近畿大学病院の外来棟、診療棟などを公開した。
冒頭、東田有智病院長は「地域に開かれた最先端の医療拠点として断らない救急医療と質の高い高度急性期医療を実現したい。教育と医療の融合を図り、南大阪の医療発展に貢献していく」と述べた。病院ではアバターによる窓口対応やスマートフォンアプリを活用した受付・会計システム、調剤ロボットなどを導入し、業務効率化と利便性の向上を図る。
敷地面積は11万5837平方メートル。施設は総延べ床面積14万3956平方メートル。1号館(外来棟、S造6階)、2号館(診療棟、RCS造10階)、4号館(教育棟、RC造6階)など7棟で構成される。病床数は800床。標榜診療科35科を設け、ICUや救命救急センター、ハイブリッド手術室などを備える。
設計・施工は3工区に分けそれぞれ大林組、フジタ・南海辰村建設JV、前田建設が担当した。小児病棟にはホスピタルアートを取り入れ、子どもたちが前向きに療養生活を送れる環境を整えた。
キャンパスでは医学部に加え26年4月に看護学部を開設する。今後、19日にオープニング記念式典を開き、20、21両日に地域住民向けの内覧会を実施。11月1日に入院患者の移送、同4日に医学部授業を開始、同6日に外来診療を始める。