凜/国土交通省関東地方整備局企画部企画課施策分析評価係・梅野朱里さん

2025年10月20日 人事・動静 [12面]

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 ◇仕事の内容や魅力を広く発信
 企画部企画課で職員採用活動に関連したイベント運営などを担当する。SNSを使った広報、上司や同僚と協力しながら建設現場の見学会や採用面接の案内役を担う。整備局の仕事内容や魅力を丁寧に伝える努力を重ね、学生に寄り添った対応を心がける。
 学生時代に学んだ「環境保護や造園の知識を生かせる」と感じ、国土交通省を就職先に選んだ。初任地の利根川下流河川事務所では小中学生向けに体験学習会を企画・運営。川魚を捕まえたり、鳥や植物を観察したりしながら楽しく学ぶ姿を見たことが「印象深い仕事」と振り返る。
 整備局は「災害が発生した時に人々の命や生活を守るのが使命」と語る。「その思いを多くの人に伝えたい」一心で、現在の部署を希望した。来春に採用予定の学生を招いた現場見学会では参加者の顔と名前を懸命に覚え、積極的に話しかけるなど自分なりの「営業活動」を展開。学生には「誰もが知っている河川や道路で仕事できるのが醍醐味(だいごみ)」と伝えた。
 道路や河川などのインフラは社会や暮らしを豊かにする上で欠かせない存在。だが環境を学んだからこそ、「良好な自然環境を奪いかねない」と事業に反対する人の気持ちが痛いほど理解できる。深く環境問題に触れてきた経験を武器に、将来は「互いが納得のいく結論へと導ける職員になりたい」と語る。その瞳は使命への情熱で力強く輝いていた。
 (うめの・あかり)