回転窓/新しいおいしさ、新しい働き方

2025年11月20日 論説・コラム [1面]

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 先週、同僚の記者が江崎グリコのポッキーを買い込んでいた。聞けば形も色も味もすぐ思い浮かぶ、多くの人に愛されるチョコ菓子。4本手にした同僚が「お一人さまの日とも言われる11月11日は、ポッキーの日でもありますよ」と教えてくれた▼同社は定番の「ポッキーチョコレート」と「ポッキー極細」を10年ぶりに刷新した。「今の時代のおいしさ」を探り、材料や製法を見直して味を変えたという。その判断と挑戦する姿勢には賛否があると聞く▼夏の工事現場の働き方も話題だ。健康や生産性を考慮し、長期休暇の定着などを求める声が国の委員会や与党から出ている。全国建設業協会と国土交通省の地域懇談会・ブロック会議でも議論された▼実現には工期や納期、労働時間規制など多くの課題がある。それでも「建設業のイメージが変わり、若い担い手の確保につながる」という業界団体幹部の声にうなずける▼慣習や常識に縛られず、新たな挑戦を求める姿勢は工事現場にも商品開発にも共通する。記者の仕事も同じ。これまでと違う取材や原稿作りを心掛けたい。より良い紙面を届けるためにさらに精進したい。

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