広島市/競輪場再整備/バンクと選手宿舎兼ホテル棟が完成、施工はNIPPOと奥村組

2025年12月2日 行事 [9面]

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 広島市が再整備を進めている広島競輪場(南区宇品海岸3)に新たなバンクと選手宿舎兼ホテル棟が完成し、11月28日に竣工式が行われた。6月に先行オープンしたスタンド棟に続く第2弾。11月30日に競輪レースを再開した。引き続きBMXなどが楽しめるエリアなどの整備を進め、2026年4月に全面オープンする。施工はバンクがNIPPO、選手宿舎兼ホテル棟は奥村組が担当した。
 市が競輪場の包括運営事業者にチャリ・ロトを選定し、同社が施設の再整備を進めている。
 バンクは1周400メートルで宇品の海をイメージした青色に塗装した。バンクの外側には大型のLEDビジョンを設置し、レース映像をリアルタイムで表示するほか、照明を新設し、ナイターやミッドナイト競輪を開催できる。
 選手宿舎はサイクリストや一般利用者が宿泊できるホテル。4階建てで延べ床面積7314平方メートル。客室は123室。室内には愛車を持ち込めるバンクハンガーを設置している。カフェやレストランのほか、大浴場も備える。来年春に「せとうちサイクルステイズ広島宇品」として開業する予定。設計・監理は東畑建築事務所。
 竣工式で松井一實市長は「競輪ファンや若者、家族連れが楽しめる複合施設として地域のにぎわいや新しいスポーツ文化を創出する拠点になる」と期待。続いてチャリ・ロトの石原洋輔代表取締役やJKAの木戸寛会長らが加わり、テープカットした。