入社後、初めての配属先は、学生時代から憧れていたダム工事の現場だった。現在は夜間のコンクリート打設を含む施工管理を担当する。「体力的に大変な日もあるけれど、学ぶことが多く、毎日が充実している」と笑顔を見せる。勤務する川内沢ダム本体工事(宮城県名取市)は仙台市から近く、見学者も多い。「現場に触れてもらうことで建設業の魅力も伝えたい」と語る言葉には、技術者としての誇りと責任感がにじむ。
大学では都市計画を学んだが、次第に「手掛けたものが形に残る仕事をしたい」という思いが強まり、土木と建築の両分野で多くの実績を持つ西松建設への入社を決めた。「成果が実感できる」日々の中で、ものづくりの奥深さと確かな手応えを感じている。
学生時代はアメフト部で戦略を組むスタッフとして活動した。その経験は現在の仕事にも生きており、「現場は人とのつながりで成り立つ。チームワークが大切だ」という思いをより強めた。上司や先輩の姿勢から学ぶ点も多く、「感謝を忘れない」ことを仕事の軸に据えている。
私生活では11月に結婚したばかり。「会社がライフスタイルに合った働き方を支えてくれるので、この仕事を続けていきたい」と話す。将来は道路や橋のリニューアル工事にもチャレンジしたいという。現場で積み重ねる経験を力に、着実な成長と新たな挑戦を見据えている。
(ふじもと・はるか)








