主力のプレストレストコンクリート(PC)橋梁やニューマチックケーソン工法で技術力や提案力に磨きをかける。設計から製造、施工、維持補修まで幅広い需要にワンストップで対応。新設橋梁の発注が減る中、ライフサイクル(LC)全体の需要をパッケージで取り込み、安定した経営基盤の構築につなげる。
--就任に向けた抱負を。
「経営理念である『人と技術を活かし、常に社会から必要とされる集団』の具現化が使命だ。原点に立ち返り、安全に厳しく品質の高い施工を通じ、『真の安全文化』をグループ全体に浸透させる。そのためにも量だけを追い求めるのではなく、付加価値の高い仕事にこだわり、利益と社会貢献度を同時に高める強靱な企業体質をつくる」
--市場環境をどう見る。
「能登半島地震の復興や首都圏の流域治水対策、高速道路の更新など、維持補修・補強の需要は高まっている。当社はこれらの工事に適したPC橋梁やニューマチックケーソンといった特殊工法を武器に、設計から製造、施工、維持補修までワンストップで対応できるのが最大の強みだ。パッケージとして標準化すれば、長期視点でより質の高い提案や施工が提供できる。将来のLC需要を確実に取り込むことで、市場の変化に左右されない安定した経営基盤を築きたい」
--注力する取り組みは。
「特殊工法の深掘りに加え、日本橋梁などグループ各社とより強力に連携し、シナジー(相乗効果)を最大化する。PC橋や鋼橋など橋梁全般の上下部工に対応しつつ、港湾事業や重機土工なども推進する。防衛施設関係のケーソン需要やプレキャスト(PCa)化したPC建築も拡大が見込まれる。国内外での半導体工場の動向も注視している。ニューマチックケーソン工法でAIやICTを活用した掘削機の自動運転や超遠隔操作の開発も推進する」
--業績の目標は。
「2026年度に次期中期経営計画が始動する。31年3月期に連結売上高で900億円(26年3月期目標730億円)を達成するため、少しずつ業容を広げたい。完成工事総利益(粗利益)の安定と経営リソースの最適な配分が不可欠だ。今期はOSJBホールディングスの発足以来、最大の手持ち工事を抱えている。来期も同程度を見込んでおり、業績の下支えになるだろう」
--M&A(企業合併・買収)やアライアンスは。
「技術ポートフォリオを補完し、周辺領域への進出を加速させる戦略として柔軟に検討する。道路舗装や地盤改良などの業種と連携できれば、特殊工法などと組み合わせてより幅広いLC需要が取り込める」。
(4月1日就任予定)
(てるい・みつる)1987年東北大学工学部卒、三井建設(現三井住友建設)入社。2000年オリエンタル白石入社、22年取締役兼執行役員、23年常務執行役員。仕事のモットーは「現場に答えがある」。「目の前の仕事から逃げず、ベストを尽くす」大切さを説く。休日は仲間と組むバンドでベースを担当する。岩手県出身、62歳。







