◇男女問わず働きやすい環境を
福岡県出身。大学では建築を志していたが、建築と土木の両方を学ぶうちに河川分野に興味を抱き、土木の道へ進んだ。専門性を生かそうと東京建設コンサルタントに入社し、以来、九州支社で九州の河川に関わってきた。
建設コンサルタンツ協会九州支部の女性技術者委員会には3年前から参加している。「仕事と家庭の両立や育児など、人生ステージが自分とは異なる方々の話を聞き、将来の働き方を考えるきっかけになった」と振り返る。
2025年度には委員長に就任。同委員会では、男性の育児休業や働き方改革など性別に関わらない課題が増えており、男女や年代に関係なく技術力の研さんや多様な議論を深めるという観点から、26年度の若手技術者委員会との統合に向けた準備を進めている。
一方で「女性が増えたとはいえ、部署に1人など日常的に女性と話せる環境にはほど遠い」と課題も実感している。他社の人たちが悩みを打ち明けられる、これまでの委員会の“支え”としての役割は今後も保ちたいと意気込む。
自身も今年から後輩を持ち、「成果と働きやすさのバランス」に難しさを感じているという。委員会活動と日々の業務の両面から、より良い職場づくりに挑んでいる。
デスクワークが多い仕事柄、オフはヨガで心身を整えている。
(きむら・ゆか)








