26年スタート/ゼネコン各社トップが年頭あいさつ/キーワードは品質・変革・人

2026年1月6日 企業・経営 [1面]

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 2026年がスタートした。5日に仕事始めを迎えた建設関連会社では、経営トップが年頭のメッセージを社員に伝えた。物価高騰の影響はあるものの、旺盛な建設需要を背景に、過去最高の業績を見込む企業は少なくない。一方、世界的な政情不安から先行きを見通すのは難しい状況だ。各社は引き続き利益確保の姿勢を維持しながら、持続的成長の実現に注力する。経営トップの多くがキーワードとして「品質」「変革」「人」を掲げている。=4、5面に各社の年頭訓示
 多くの経営トップは、今年も建設需要が堅調に推移すると予測する。豊富な手持ち工事や業務を抱える中、安定した施工体制の確保や生産性向上に取り組み、着実に消化していくことが求められる。
 鹿島の天野裕正社長は「多くのノウハウと技術を結集し、社会や顧客の課題を解決することは当社グループにしかできない上質なサービスだ」と訴えた。「ものづくりの原点に立ち返り、品質や安全など徹底的にこだわることが重要だ」と呼び掛けたのは清水建設の新村達也社長。竹中工務店の佐々木正人社長は「グループ全体でより品質の高いものづくり・サービスの提供を目指す」と表明した。
 大林組の佐藤俊美社長は6日、大成建設の相川善郎社長は7日に訓示を行う。
 前年に大型案件が相次いだM&A(企業合併・買収)を含め、変革に意欲を示す経営トップも多い。前田建設の前田操治社長は、インフロニア・ホールディングス(HD)の傘下に入った三井住友建設を念頭に「『連携』がキーワードになる。1+1=2以上のシナジー(相乗効果)創出に果敢にチャレンジする」と述べ、脱請負事業の強化を打ち出した。東洋建設の中村龍由社長は「大成建設との経営統合を変革のチャンスと捉え、グループ内でしっかりと自立し、さらなる成長を成し遂げたい」と力を込めた。
 成長の源泉が人であることには変わりない。長谷工コーポレーションの熊野聡社長は「優れた人材こそが強い組織をつくる」と訴え、人づくりを通じて「心身とも健康で働きがいを持てる会社を目指す」とした。
 創業・創立の節目を迎える経営トップは、さらなる発展に意欲を見せる。松井建設は440周年、五洋建設が130周年、りんかい日産建設も100周年を迎える。