戸田建設ら/長崎県五島市沖の浮体式洋上風力発電運転開始/再エネ地産地消へ

2026年1月6日 企業・経営 [2面]

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 戸田建設らが参画する特定目的会社(SPC)の五島フローティングウィンドファーム(長崎県五島市)は5日、五島市沖に整備した浮体式洋上風力発電所の商用運転を始めた。浮体上部が鋼、下部はコンクリートの「ハイブリッドスパー型」を採用。発電した再生可能エネルギー由来の電力を五島市内で地産地消する仕組みを構築した。地域経済の活性化につながる取り組みとして注目される。
 国内初の浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」は、五島市福江島東側の沖合約7キロの地点から4キロにわたる海域内に8基の風車を設置した。風車は円筒形の浮体を釣りの浮きのように垂直に海に浮かべ、先端に風車を取り付けている。基礎と風車を合わせ全長は176メートル。発電出力は1基当たり2・1メガワットとなる。
 ウィンドファームで発電した再エネ由来電力は、戸田建設らが出資するフローティング・ウィンド・アグリゲーション(五島市、齊藤朗立社長)を通して市内の需要家に供給。FIT(固定価格買い取り)制度を活用しながら、発電事業者が小売り電気事業者に電気を卸供給できる「特定卸供給」のスキームを使い、市内企業や施設で電力を直接利用できる地産地消モデルを構築している。
 五島フローティングウィンドファームは戸田建設以外にENEOSリニューアブル・エナジー(東京都港区、小野田泰社長)、大阪ガス、INPEX、関西電力、中部電力が参画している。