回転窓/私学無償化を追い風に

2026年1月7日 論説・コラム [1面]

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 私立高校の授業料が4月から実質無償化され、公立と私立の学費負担の差が大きく縮まる。公立側に立つと、私立の志望者が増える「私学シフト」が進むとの見方が強まっている▼公立高校の設置者である自治体も対応を迫られ、進路先として選ばれる特色づくりは急務だろう。文部科学省は無償化に伴い、公立高校の魅力を高める支援策を大幅に拡充する▼年度内に策定する「高校教育改革に関するグランドデザイン」に沿った計画を都道府県に求め、2027年度に創設する交付金で後押しするという。農業や工業など専門高校の教育内容を充実させ、産業界と連携しながら、地域産業の担い手育成につなげる▼建設業界にとって、これは人材確保に向けた好機ではないか。潮目が変わる今を逃せば、次の波はいつ来るか分からない。若者が集まらないと嘆くだけでは、何も変わらない。見学会や出前授業も有効な取り組み。ただ、もう一歩踏み込んで教育の現場に関われば、仕事のやりがいや魅力をより具体的に伝えるチャンスは広がる▼無償化を追い風に、発想と行動で未来を切り開けるか、業界の本気が、今、問われている。

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