「名は体を表す」ということわざがある。名称とそのもの自体は切り離せないものであるとする仏教の「名体不二(みょうたいふに)」の考え方に由来する▼ベネッセの「2025年たまひよ赤ちゃんの名前ランキング」によると、1位は男の子が「碧(あお)」、女の子が「翠(すい)」。いつの時代も、その名とともに歩む人生が豊かであってほしいという親の思いが込もっている▼独特な相撲のしこ名も分かりやすい。「琴~」「千代~」「~富士」など、各部屋が継承しているしこ名を名乗る力士は多い。地元の期待を背負い、出身地に由来するケースも目立つ▼社名も同様だ。創業からの歴史が長いほど、社員の愛着は深い。それでも、さらなる高みを目指して社名を変えるケースは多い。ソニーやパナソニックはブランドイメージを統一し、グローバル戦略を推進してきた▼三井住友建設が10月1日付で「アルソシア建設」に社名を変える。ラテン語のアルス(技術)とソシア(社会・仲間・共生)を融合し、誠実にものづくりと向き合い、変化する社会と歩む。名に込めた決意をどう企業像に落とし込むのか注目したい。






