大相撲の新大関・安青錦に先週6日、母国ウクライナの国鳥とされるコウノトリをデザインした新しい化粧まわしが贈られた。世界でも希少なコウノトリは幸福を呼ぶ鳥と言われる▼日本では1970年代初めに生息環境の悪化で姿を消したが、保護増殖や野生復帰への取り組みが広がり、昨年に野外生息数が500羽を超えた(兵庫県立コウノトリの郷公園ウェブサイトから)。今年は56年にコウノトリが国の特別天然記念物に指定されてから70年を迎える▼アルメニアの首都エレバンで10月、国連の生物多様性条約第17回締約国会議(CBD-COP17)が開かれる。会議では生物多様性の損失を止め、反転させるネーチャーポジティブ(自然再興)の実現に向けた進捗状況のグローバルレビューが行われる予定だ▼コウノトリの生息環境には、豊かな水辺(湿地)の保全・再生が必要となる。治水対策などとも連携し、自然再興のシンボルとしてコウノトリが舞う魅力的な地域づくりへの期待は大きい▼大きな翼を広げ、大空を羽ばたくコウノトリ--。安青錦の化粧まわしは美しく、綱とりを目指して羽ばたく勇姿と重なる。








