回転窓/旅先で感じた違和感

2026年1月14日 論説・コラム [1面]

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 年末に家族を連れ、ある地方都市を旅行した。一つでも多くの名所や神社仏閣を巡るため、路線バスではなく、発着時間が読みやすい鉄道を選んだ。揺れの心地よさが眠りを誘い、目的地の最寄り駅を通り過ぎてしまうのも旅の思い出だ▼駅構内を歩くと普段利用している駅よりも照明の数が少なく、薄暗い印象を覚えた。別の見方をすれば、東京や大阪のような大都市の駅が明る過ぎるのだろう▼東日本大震災の影響で福島第1原発が機能不全に陥った15年前。首都圏で電力不足が予想され、計画停電が実施された。震災前は当たり前だった電気の使用が制限され、生活にも影響した。心の中で被災地の早期復興を願った▼東京電力ホールディングスは震災以来、停止していた柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)を20日に再稼働する予定。エネルギーの安定供給に期待が集まる▼資源の乏しい日本では火力発電や原発、再生可能エネルギーを有効活用しながら経済や社会を回してきた。寒さが身に染みるこの時期。凍える手をストーブで温めるたび、そのありがたみを感じる。電気を無駄にしないため、この先も節電を心掛けたい。