和歌山県/県道海南金屋線道路改良4・8キロ開通/鏡石トンネルは森本組JV

2026年1月20日 行事 [8面]

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 和歌山県が進める海南市と有田川町を結ぶ「主要地方道・県道海南金屋線」の改良事業で、鏡石トンネル(約2・6キロ)を含むバイパス(BP)区間約4・8キロが18日に開通した。午後3時の開通に先立ち海南市立巽中学校で記念式典が行われ、県と海南市、有田川町の関係者や国会議員ら約150人が出席して完成を祝った。鏡石トンネルは森本組・海邊組・益田工業JVが施工した。
 海南金屋線は海南市内で阪和自動車道の海南東ICと接続する重要路線。このうち海南市別所と有田川町上六川を結ぶ区間約5キロの現道は湾曲が大きく道幅も狭いため、車両がすれ違うのも困難な箇所が多数ある。2車線のBP整備が始まったのは2011年。以来、事業費約200億円をかけて完成に至った。走行時間短縮と安全性確保により、地域活性化や観光振興が期待される。
 式典では宮崎泉知事が「このBPは距離や時間の短縮を可能にするだけなく、防災機能を強化し命をつなぐ道だ。今後も国土強靱化を目指して尽力していきたい」とあいさつ。来賓の二階俊博和歌山県道路協会特別顧問、齋藤博之近畿地方整備局長、岩田弘彦県議会議長らが祝辞を述べた。神出政巳海南市長の謝辞の後、地元和太鼓サークルのたつみ親子太鼓が祝賀演奏。宮崎知事と来賓らが鏡開きを行い、最後に中山正隆有田川町長の発声で万歳三唱。会場は大きな拍手に包まれた。
 鏡石トンネルの延長は2567メートル、幅員は7メートル。NATMで施工し、地山状況を考慮して長尺鋼管フォアパイリング165メートル、小口径長尺鋼管フォアパイリング117メートル、注入式フォアポーリング6メートルといった補助工法を取り入れた。工期は19年3月7日~25年3月20日。事業区間全体の延長は約5キロで、残る有田川町側の南端約200メートルでは拡幅工事が続く。