東京都は17日に杉並区などを通るトンネル式の「神田川・環状七号線地下調節池」で、都民などを対象にインフラツアーを開いた。子どもを含め28人が参加。川から洪水を取り込む同区内の取水施設を見学した後、調節池が埋設している地下約40メートルまで下り、管路内でプラネタリウムを鑑賞した。ツアーは都民に水害を防ぐ地下調節池の役割を知ってもらうため定期的に開催。今年は1~3月に合計12日開く。
神田川・環状七号線地下調節池は杉並区和泉1~中野区野方5の延長4・5キロ。神田川と善福寺川、妙正寺川の洪水を約54万立方メートルためる。内径は12・5メートルで、管の下に立った場合、天井までは6~8メートルある。1期と2期に分けて建設し、1期は1998年度、2期は2007年度に完成した。
1期完成後の約30年で合計47回取水した。19年10月に台風19号が上陸した時には49万3500立方メートルの水をため、下流部の水害を防いだ。直近では25年7月に水を取り込んだという。ためた後は2台のポンプを使ってくみ上げ、川に戻している。
17日のインフラツアーでは、参加者は善福寺川取水施設(杉並区)2階の操作室で職員から監視体制やゲートの操作などに関して説明を受けた。その後敷地内の立坑から地下調節池に移動。マットに寝そべり、管路の上部に投影した星空を鑑賞した。
都の担当者は「水害を含めて災害が増える中、まちの安全を守っているインフラの存在を知ってもらいたい」とツアーの狙いを話した。








