三重県/みえリニア戦略プラン検討委員会/最終報告で交通網の整備など盛り込む

2026年2月6日 行政・団体 [9面]

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 三重県は4日、「第3回みえリニア戦略プラン(仮称)検討委員会」を県庁講堂で開き、最終報告案を示した=写真。亀山市内に設置予定のリニア中央新幹線三重県駅周辺のまちづくりの方針や、開業の効果を県全体に波及させるため、リニア駅と県内各地を結ぶ交通網の整備などが盛り込まれた。
 2025年1月に発表した中間報告は、品川~名古屋間の先行開業を見据えた内容だった。大阪までの全線開業を想定した最終報告案は、県民の利便性向上や国内外からの観光客誘致のため、リニア駅と県内各地のアクセス改善を目的とした高速道路と直結した道路の建設や、JR在来線・私鉄の新駅設置などを追加した。
 まちづくりでは駅と駅周辺を魅力ある空間とするため、次世代モビリティに対応した交通拠点機能、総合案内などのゲートウエー機能、物販・飲食など交流促進機能を整備する。整備・運営手法は民間企業の意見も参考にする。周辺地域との機能連携、都市計画の検討と災害発生時の他地域との連携強化を明記した。
 有識者として出席した三重大学の酒井俊典名誉教授はUAV(無人航空機)などの最新技術の活用も提言したほか、「効果を最大限に高めるためには、直接的に恩恵がある北部だけでなく、南部の方にもメリットを理解してもらう必要がある」と訴えた。
 埼玉大学の石阪督規教授は「三重県に住みながら東京の大学に通学する、あるいはその逆も実現できるのは大きなメリット。ほかにも東京~大阪を移動する訪日インバウンドの立ち寄りも増加するのではないか」と期待を寄せた。