東京・台東区/浅草駅・隅田川周辺、都市空間再編検討に着手

2026年2月6日 工事・計画 [4面]

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 東京・台東区は2026年度、浅草駅や隅田川周辺の都市空間再編に向けた検討に入る。鉄道やバスなどの交通事業者と連携し、観光客を含め人が滞留できる空間を構築。乗り物の円滑な乗り換えができる機能も持たせる考えだ。浅草寺の雷門の前を通る雷門通りでは歩行者空間を広げるための実証実験を展開する。同年度予算案に関連経費として2億0112万円を計上した。
 都市空間の再編は、3月に策定予定の「浅草未来図案」をベースにする。20年後を見据えたまちのビジョンやコンセプトを提示。25年10月に公表した中間案では、訪れる人、住む人にとって魅力的な空間や施設の再編などを掲げた。まちづくりに合わせて東武浅草駅を更新。隅田川沿いのまちづくりと連携したスーパー堤防も整備する構想を描いている。
 浅草エリアはインバウンドの増加で、休日になると歩道が人であふれている。「浅草寺の中くらいしか滞留空間がない」(区担当者)状況で、区は交通事業者を含めた関係機関と組み、来訪者と住民が憩える空間の創出を目指す。
 浅草エリアには歴史的な建物も多くある。地域の個性や文化を感じさせる街並みの維持も重要だ。26年度は保全すべき景観を把握するため、基礎調査も行う。最終的にはまちづくりルールを導入する方針だ。
 服部征夫区長は3日の会見で「『浅草未来図案』に基づいてさまざまな実証実験を行う。江戸の風情をどう生かすかなど大きなプロジェクトになるが、しっかり取り組みたい」と話した。