TOTOは、グループ会社のTOTOサニテクノ小倉工場(北九州市小倉北区)で、1月8日から水素混燃による衛生陶器の生産を開始した。敷地内に水素発生装置を設置し、再生可能エネルギー由来で二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン水素」を生成。製造工程全体で最も多くCO2を排出する焼成工程に使用し、排出量を大幅に削減する。燃料調達過程も含めた工程全体で、外部環境の変化に強い生産体制の構築につなげる。
水素は、2022年に稼働した断熱性能の高い生産用ファイバー窯1基で使用する。燃焼時に使用する天然ガスのうち2割を削減し、スコープ1(自社直接排出)排出量の約75%を占める焼成工程で、年間140トン(7%相当)のCO2削減を見込む。23年から同工場で実用化を検証。グリーン水素の生成は25年4月に開始した。発生量は1時間当たり100ノルマル(N)立方メートルで、試験窯でも使用する。水素発生装置を収容する「Sui Station」では、工場見学者を対象に、水素利用の取り組みを紹介している。
1月28日には北九州市から、「北九州市低炭素水素認証制度」の第一号として認証を受けた。同制度は市内で低炭素水素を製造する事業者を支援するため設立された。
同社は水素発生装置や水素試験窯などを報道陣に公開した。山崎政男執行役員衛陶生産本部長は会見で「試験窯は原料の配合率や生産設備を変更せず、水素だけで衛生陶器が焼成できると確認できた。生産用ファイバー窯の耐久性の確認やコストダウンなどが、今後の課題になる」と説明した。同社は引き続き混燃比率の向上や、海外を含めた他拠点への展開を検討する。







