東急建設の次期社長に内定した久田浩司常務執行役員が6日に東京都内で会見し方針を語った。約30年の営業経験を踏まえ「顧客や社員の声に真摯(しんし)に耳を傾け、どんな困難にも粘り強く解決策を見いだしていく」と表明。2026年度から後半に入る10カ年長期経営計画の目標達成に「全社一丸でまい進して完遂する」と述べ、さらに「長期計画後の持続的成長に向け、東京・渋谷以外の事業領域も強化したい」と訴えた。=3面に一問一答
同社の社長交代は19年6月以来7年ぶり。同席した寺田光宏社長は「業績が過去最高水準に改善しているタイミングで、次の成長ステージをけん引する新しいリーダーが必要と判断した」と経緯を説明。久田氏を「顧客接点の最前線で培われた豊富な経験と知見がある」と評価し、プロジェクトリーダーとして2030年企業ビジョンを策定した手腕にも期待した。
久田氏は、強みとする渋谷地区でのまちづくりに引き続き注力し、新たな再開発工事の受注に意欲を示した。さらなる成長を見据え、「都市機能を止めずに施工する難度の高い現場で培った渋谷や東急電鉄沿線でのまちづくりのノウハウを生かし、全国のいろいろな所で展開したい」とまちづくりへの参画拡大に意欲を見せた。
当面の課題には「リソースの確保」を挙げ、「人材とデジタルが競争力強化の源泉になる」との見解を示した。「教育とともにDXの取り組みをさらに推進し生産性を高めたい」と述べた。M&A(企業買収・合併)やアライアンスは「当然検討している。供給力(施工能力)や当社が不足している分野を補完する観点から、地場ゼネコンや鉄道以外の土木インフラ、異業種企業も視野に入れている」との考えを明らかにした。







