大阪府市/万博記念館整備方針で一致/夢洲2期マスタープランに位置付け

2026年2月16日 工事・計画 [8面]

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 大阪府と大阪市は2025年大阪・関西万博のレガシー(遺産)継承策として「(仮称)EXPO2025記念館」を整備する方針で一致した。万博跡地を含む夢洲第2期区域(大阪市此花区夢洲)のまちづくりの方向性を示すマスタープランにも位置付ける。12日に開いた第20回副首都推進本部(大阪府市)会議で、マスタープラン策定の議論と併せて確認した。
 記念館は万博のハードレガシーとして残置する大屋根リング北東部約200メートルと、周辺約2・9ヘクタールに計画する記念公園と一体的に大阪市が整備・管理する。万博成果のアーカイブに加え、交流機能や体験機能を導入。万博で生まれた技術や交流、価値観を次世代に引き継ぐソフトレガシーの発信拠点としての役割も担う。
 財源では管理運営に最大370億円が見込まれる万博剰余金の活用を想定。整備費は国の交付金や補助金、民間資金の活用を検討し、府市が原則折半で負担する。基本設計と調査費については大屋根リングの改修や記念公園も含めて約2億円を概算。工事費は未定。
 剰余金の活用に向けては政府が昨年12月に立ち上げた万博成果検証委員会に提案する。
 記念館整備の方向性は関西経済界などとの懇談会でも共有。26年春ごろの策定を目指す「夢洲第2期区域マスタープランVer.3・0」と整合を取りながら具体化への検討を進める。
 会議後の囲み取材で本部長を務める吉村洋文知事は「万博の剰余金は税金ではない。万博を楽しんだ人の入場料で生まれたものだ。来場者がレガシーとして楽しめるよう還元するのが筋だ」と述べた。
 副本部長の横山英幸市長は「AR(拡張現実)やVR(複合現実)など最先端技術を活用し、万博の記憶を追体験できる場にしたい」と語った。