竹中工務店/25年12月期決算/増収増益、価格転嫁進み着実に回復

2026年3月2日 企業・経営 [1面]

文字サイズ

 竹中工務店の2025年12月期の連結決算は増収増益となった。売上高は前期比0・9%増の1兆6147億99百万円。建設資材価格や労務費の上昇が続く中、「(上昇分の)価格転嫁に対する顧客、社会の理解が進み、手持ち工事の採算性が改善した」(森田章裕財務室長)。この結果、営業利益は929億36百万円(前期比75・0%増)、経常利益が1082億81百万円(52・7%増)、純利益が1030億11百万円(83・4%増)となった。
 単体は減収増益だったものの、完成工事総利益(粗利益)率が2・9ポイント上昇し10・5%と2桁に回復した。過年度に受注した不採算工事の消化と損益の回復、新規受注工事の採算性の改善が進んだ。
 業績の先行指標になる単体受注高(建設事業)は前期比80・9%増の1兆8120億円。大型案件を複数受注した。地域別では近畿圏と関東圏がけん引。建物種別ではホテルや興行・娯楽、店舗・百貨店などの受注が大幅増となった。連結の建設受注高は2兆円を超えた。
 26年12月期は連単ともに減収減益を予想する。連結は売上高1兆4550億円(前期比9・9%減)、営業利益900億円(3・2%減)、経常利益970億円(10・4%減)、純利益680億円(34・0%減)を見込む。
 単体の粗利益率は13・2%(2・7ポイント上昇)を予想する。単体の建設受注高は前期比47・0%減の9600億円を見込む。前期の反動減で、「27年は受注を抑える計画となっている。不採算工事の消化と新しい受注に向け施工体制を整える」(岡田恒明経営企画室長)という。