国交省/海上工事の自動化推進/安全管理ガイドライン・施工管理マニュアル策定へ

2026年3月5日 行政・団体 [2面]

文字サイズ

 国土交通省は、海上工事の自動化や自律化の取り組みを本格的に推進する。作業船の自動運転や水中建設機械の遠隔操作に向け、2026年度に「自動運転の安全管理ガイドライン」と「自動運転の施工管理マニュアル」を策定する。省人化と作業の安全性向上の両立を目指す。
 「港湾におけるi-Construction・インフラDX推進委員会」(委員長・岩波光保東京科学大学教授)を3日に開き、海上工事自動化の方向などを示した。
 同推進委の下部組織である「遠隔操作・自動自律化施工ワーキンググループ」は、25年度に直轄工事などで浚渫作業の自動・自律化現地試験を6件実施。安全対策の検証や施工データの収集・分析を行った。
 26年度はさらに4件程度の現地試験を実施し、追加データを収集して効果などを分析する。海上工事は自動・自律化技術の活用実績が少なく、現場管理や安全管理の方法が確立されていない。現地試験を基に、立ち入り禁止区域の設定や作業中止基準、緊急停止手順など、必要な安全対策を検討する。
 民間企業の導入を後押しするため、施工シミュレーションで効果を定量的に評価する手法を開発。施工管理の検討手順や留意事項を整理した施工管理マニュアルを策定する。現場条件ごとの自動・自律化の効果が把握できず、技術の活用や導入判断が進まないといった課題に対応する。