25年の10職種賃金、設計労務単価と乖離/全建総連東京都連調査

2026年3月9日 行政・団体 [2面]

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 全建総連東京都連合会が組合員を対象に行った「2025年賃金アンケート」によると、建設技能者の平均賃金は1日当たり1万7566円、平均年収は496・4万円となった。賃金水準は13年以降上昇傾向にあるが、公共工事設計労務単価との乖離(かいり)は大きい。同連合会は、労務単価の引き上げなどが現場に十分浸透していないと見ている。
 調査の実施時期は25年2月、1万0897人から有効回答を得た。今回から設問を変更し、25年の賃金は税金や社会保険料などを除いた額と考えられ「手取り賃金」として集計した。
 1日当たりの賃金は「常用」で1万7566円、平均年収496・4万円となり、公共工事設計労務単価と比較し、大きな開きがあった。「手間請」は2万3184円、「一人親方」で2万2221円だった。
 主な現場別の手取り賃金(常用、1日当たり)は「大手ゼネコン(建築)」が1万8383円、「町場の大工・工務店」「施主から直接請」などが1・7万円台となっている。
 職種別(常用、1日当たり)は、▽防水1万8832円▽大工1万8717円▽土木1万8181円▽内装1万8144円-の4職種が1・8万円を超えた。4職種以外は▽配管1万7907円▽設備1万7396円▽左官1万7387円▽とび1万7245円▽電工1万7221円▽塗装1万7093円-だった。
 賃金の引き上げ・引き下げ状況を働き方別に見ると、「上がった」割合が大きいのは常用で、「常用(月固定給)」は21・7%と2割を超えた。「手間請」と「一人親方」は「下がった」割合が「上がった」割合よりも高く、手間請で17・3%、一人親方で17・4%が下がったと回答した。
 常用と手間請、一人親方を合わせた賃金の推移をみると、ここ10年はコロナ渦の影響が大きく、20~22年は「下がった」が増加した。その後は「上がった」が少しずつ増加している。