大和ハウス工業、フジタら/再生材料50%以上のコンクリート補強PP短繊維開発

2026年3月10日 技術・商品 [3面]

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 大和ハウス工業とフジタ、バルチップ(岡山県倉敷市、萩原佳明社長)、関西化学工業(奈良県大和高田市、志野一弥社長)は、コンクリートを補強する再生ポリプロピレン(PP)短繊維「アミチップ」を開発した。廃プラスチックなどの再生材料を50%以上含み、二酸化炭素(CO2)の削減効果が期待できる。より施工しやすくするため、大和ハウス工業とフジタはコンクリート補強用PP短繊維の散布工法「マクチップ工法」も開発した。
 アミチップは、大和ハウス工業の工場で発生する引っ張り強度が高い網戸端材と、原糸の生成しやすさを表す製糸性に優れた再生材料、成型処理されていない状態のバルチップを混ぜ合わせている。従来のコンクリート補強用PP短繊維と同程度の引っ張り強度と製糸性を実現した。大和ハウス工業が一戸建て住宅・賃貸住宅向けの部材を生産している全国8カ所の工場では年間で約2トンの網戸端材が発生している。2トン全てを利用した場合、約2500立方メートルの繊維補強コンクリートを製造できる。
 網戸端材はこれまで、燃焼して再利用するサーマルリサイクルにより再利用されてきた。アミチップの材料とするマテリアルリサイクルへと切り替えることで、環境負荷の低減が期待される。2トンの網戸端材をサーマルリサイクルからマテリアルリサイクルに変更すると、約8100キロのCO2を削減できる。
 マクチップ工法は、打設されたコンクリート床にPP短繊維などを散布してひび割れを防ぐ。現場作業の省力化やコストダウンが期待できる。表層のみに繊維を使用するため、従来の混練工法に比べて繊維使用量を減らすことができ、材料費の削減にもつながる。