安藤ハザマは、岐阜県内で施工している高速道路の4車線化工事で、トンネル坑内の大容量データ伝送実験を実施している。NTTの次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」を活用。坑内で映像や点群データといった大容量データを円滑に伝送できるかを検証する。定量データと運用の知見を蓄え、技術要件や評価基準、導入ガイドラインの整備につなげる。
実証実験は東海北陸自動車道椿原トンネル(岐阜県白川村)の4車線化工事(中日本高速道路会社発注)で行っている。期間は2~17日。工事で複数箇所の同時遠隔監視や点群データの即時分析、高精細の映像による遠隔臨場といった使い方を見据え、情報基盤と通信環境の確立を目指す。
閉鎖空間に粉じんや湿気、振動が発生する過酷な現場で、通信の実効性と運用上の課題を明確にする。光信号で大容量の高速通信を実現する次世代型通信網「IOWN APN」に接続する坑内専用ネットワークを構築した。8K解像度の360度カメラやレーザースキャナー、ダミーデータ発生装置を用い、実運用を想定した高負荷をかけて性能を評価する。
山岳トンネルの延長1500メートル区間とトンネルから1000キロ離れた拠点間との遅延再現なども検証している。通信の帯域や遅延、信号のずれや揺らぎ、パケットロス、エラー率など技術要件を定量的に計測する。
実験は安藤ハザマが統括し、NTT、富士通の全額出資子会社「1FINITY」(川崎市中原区、森林正彰社長)が協力している。安藤ハザマは実証した技術やノウハウを、他の工事に水平展開したい考えだ。







