建退共/26年度事業計画/新規被共済者数目標9万3000人以上

2026年3月16日 行政・団体 [2面]

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 勤労者退職金共済機構(梅森徹理事長)の建設業退職金共済事業本部(建退共本部、本部長・山本泰司理事長代理)は、13日に東京都内で運営委員会・評議員会を開き、2026年度の事業計画と事業方針を決めた。新規被共済者数目標を9万3000人以上(前年度9万5000人以上)と設定。建設技能人材機構(JAC)や建設キャリアアップシステム(CCUS)との連携で、外国人技能者らの加入を促進する。
 退職金掛け金の電子納付を可能にする「電子ポイント方式」の普及拡大では、26年度に電子ポイント方式掛け金の原資(退職金ポイント)を「掛け金収入額の17%以上」とする目標を掲げた。同方式の掛け金納付率は中期的に30%以上を目指す。
 電子化は事務負担の軽減や制度の透明性向上につながる。25年度の電子納付率は1月時点で7%台、ログイン率約28%にとどまる。電子化を支援し、長期未更新者数を縮減する新たな仕組みとして、電子ポイント方式の導入企業などが他社の手続きを支援する「アドバイザー制度」を設ける。
 電子納付の業務代行を検討する。電子化に不慣れな事業者の相談に対応する支援センターの設置も構想。退職金請求の事務手続きが困難な高齢者などに対して、社会保険労務士の協力を得て退職金請求手続きを代行する業務を試行的に実施する。
 制度面では技能者への還元強化を打ち出した。現行1・3%の退職金原資の運用利回りを26年10月から1・5%に引き上げる予定。掛け金は320円に据え置いたまま受給額を増やして制度の魅力を高め、加入促進につなげる。
 CCUSとの連携は既に自動連携機能を導入済み。データ不一致によるエラーが多いとの指摘を受け、システム改修で警告やエラーを大幅に削減する方針だ。26年上期に建退共無加入者や脱退済み技能者の情報をチェックし、警告エラーの99%削減を目指す。27年度は建退共加入手続きの際にCCUS事業者IDの入力欄を新設し、建退共側のデータ整理を徹底する。
 建退共事業の25年度(26年1月末)の概況は共済契約者が17万4022人(前年同月比0・4%減)、被共済者数は211万8671人(1・0%減)、掛け金収納額は480億円(0・0%増)、退職金支払い人数は5万1261人(2・2%減)、支払い総額は456億7400万円(1・7%減)。最高支給額は1325万円で1000万円以上の支給が19件あった。