「本の街」として知られる東京都千代田区の神保町エリアが生まれ変わる。老朽化した中小規模の建物が多く、どう機能更新するかが課題だった。神保町らしい街並みを維持するため、区は既存建物のリノベーションを支援する。娯楽文化を承継する文化・交流施設を誘導。アートギャラリーやコミュニティー施設の整備を促し、新たな来訪者を呼び込む。
区は神保町地域を対象にした「街並み再生方針」の素案を17日に公表した。対象は神田神保町1~3。主に靖国通りの南側で古書店などが広がる約14ヘクタールのエリアとなる。
古書店はリノベだけでなく、建て替える場合でも助成を検討している。建て替え工事の時に仮店舗として使える空間も用意。印刷・出版関連のクリエーターを支援するための施設整備を後押しする。劇場や映画館など、神保町の娯楽文化を継承する建物の建設も促す。
建物の1階には店舗を配置。道路に面して連続することで、歩いていて楽しい空間を実現する。滞在時間をできるだけ長くする工夫として、建物の2階や地下階で空地整備を可能にする。高さ2・5メートル以上のピロティ建設も促進する。スーパーマーケットや子育て支援施設も誘致し、地域住民の生活を支える。
回遊性を高めるため、地下鉄の神保町駅にエレベーターを増設し、スムーズに移動できる環境を整える。共同荷さばき場や集約駐車場を設け、車両の流入を抑える。
今後は素案への意見を募った後、必要に応じて内容を修正。2026年度に都へ提出した後、再生方針を正式決定する。








