社整審道路分科会近畿小委/国道8号彦根東近江BPI期/26年度事業化を了承

2026年3月19日 行政・団体 [8面]

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 国土交通省が直轄事業として計画する「国道8号彦根東近江バイパス(BP)(I期)」の新規事業化に向けた手続きが進んでいる。18日に開かれた国交省の社会資本整備審議会(社整審)道路分科会近畿地方小委員会(第34回)で、事業の必要性や費用対効果の妥当性が審議され、「事業化は妥当」と判断された。今後、本省の事業評価部会で正式に事業化の可否が判断される。予算の成立を待って2026年度の新規事業として採択される見通しだ。
 同BP1期は25年9月に暫定供用した米原BP以南に続く、滋賀県彦根市佐和山町から多賀町敏満寺までの延長8・1キロ区間に計画。ルートの構造はトンネル部(1本)4・4キロ、橋梁部(4橋)1・3キロ、土工部2・4キロで構成。計画交通量は日量で6400~9500台。暫定2車線道路(第3種第1級、設計速度時速80キロ)として整備を進める。全体事業費は約860億円(工事費は暫定分、用地費は4車線分)を見込む。
 彦根市街地の主要渋滞箇所などボトルネックの解消につながり、交通の円滑化や交通安全の確保、観光振興含む地域経済の活性化といった効果が期待される。
 都市計画決定、環境影響評価(環境アセス)の手続きは既に完了している。
 審議では、慢性的な渋滞が発生している現道の機能補完や交通安全の向上、広域幹線道路ネットワークの強化につながる事業として必要性を確認。費用便益比(B/C)や事業の実現性も妥当と評価された。B/Cは長浜BP、米原BPと一体で「5・4」と算定した。
 リスク分析では、トンネル部の地質調査で重金属が確認された場合、残土処分など対策費が増加する可能性があることを共有した。
 彦根東近江BPは北側から段階的に整備する計画で、1期以降、近江八幡市安土町石寺までの約23キロ(1期区間含む)を整備し、湖東地域の南北交通軸を形成する。