関東地方整備局が利根川水系で治水対策の強化に着手した。大量の雨水を上流で調整しながら安全に下流部へ流す一環で、利根川の上流部にある「藤原ダム」(群馬県みなかみ町)の治水容量を、支流の神流川にある「下久保ダム」(同藤岡市、埼玉県神川町)に振り替える。下久保ダムの治水能力を引き上げ、河川の氾濫を抑制する。先行プロジェクトとして、藤原ダムを改造するための調査・設計に2026年度着手する考えだ。
利根川水系の治水対策は、現行の「利根川・江戸川河川整備計画」に基づいて行う。基準地点がある八斗島(群馬県伊勢崎市)の目標流量を1秒当たり2万1200トンに設定。うち4900トンは上流にある既存ダムなどで対応する計画だ。
関東整備局では、ダムの事前放流に加え、藤原ダムが持つ治水容量の一部を下久保ダムに振り替え、八斗島の効果量を1秒当たり100トンにする。目標達成に向け、下久保ダムの治水容量(3500万トン)をさらに増やす考えだ。
一方、藤原ダムは現在の治水容量(2359万トン)が減り、洪水時には水を河川に放流する必要がある。こうした点も踏まえ、26年度は放流設備を新設するための調査と設計に着手する。当初予算の成立を経て、4月に業務契約を締結する方針だ。藤原ダムは重力式コンクリートダムとして1958年に完成した。







