東京・台東区は、北上野2丁目で計画している福祉施設の実施設計をまとめた。誰でも利用できる「インクルーシブひろば」や「交流の場」などを一体的に整備し、障害者支援施設などの拠点機能と共存させる。多様な利用者を想定し、ユニバーサルデザインを採用。SDGs(持続可能な開発目標)に沿った環境配慮も図る。福祉避難所としての機能も確保する。ひろばや拠点をつなぐ吹き抜け部分には国産木材を使用し、自然光が入る開放的な空間とする。
台東区は30日に「(仮称)北上野二丁目福祉施設実施設計」を公表した。計画地は北上野2の24(敷地面積3674平方メートル)。東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩2分、JRの鶯谷駅や上野駅からもアクセスできる。SRC一部RC・S造地下1階地上7階建て延べ1万5812平方メートルの規模となる。
松が谷福祉会館(台東区松が谷1)の機能を移して強化する。障害福祉施策や子ども施策などの推進拠点にしていく。1、2階に児童発達支援の機能を配置し、3、4階に障害者支援、教育支援と若者支援の機能を7階に整備する。車いすでも利用しやすいカウンターや、段差がなく滑りにくい床材を採用。緩やかな階段や2段手すりも設ける。
すべての利用者の居場所として、1階に「あそびひろば」、2階にインクルーシブひろば、5、6階はラウンジ、7階に交流の場、屋上は広場を設ける。遊具は、支援施設に通う子どもの保護者を対象としたアンケートで、「滑る」「走り回る」「飛び跳ねる」「水で遊ぶ」といった機能を求める声があったため、既存施設にない、水遊びができる「水景」や、飛び跳ねて楽しめる「跳躍器具」などを取り入れる。滑走や回遊の機能も大規模な設備に拡充する。
施設を巡っては、2026年度予算に工事費など約42億円を計上した。工事は26年7月~29年11月の41カ月間を予定しており、同年3月の開設を目指す。






