インフロニアHD/912億円で水ing完全子会社化/上下水道事業でシナジー発揮

2026年4月15日 企業・経営 [1面]

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 インフロニア・ホールディングス(HD)は14日に臨時取締役会を開き、水ing(東京都港区、安田真規社長)の全株式を取得し傘下に収めることを決議した。3分の1ずつ出資している荏原と日揮HD、三菱商事から総額912億円で300万株を取得。水ingが持つ水処理施設の運転管理ノウハウを取り込み、自治体が保有する上下水道施設のコンセッション(公共施設等運営権)事業などでシナジー(相乗効果)発揮を目指す。
 同日付で株式譲渡契約を締結した。譲渡日は7月1日を予定している。水ingは2009年に荏原の水処理部門を統合。10年には日揮HDや三菱商事が資本参加した。水処理設備のEPC(設計・調達・建設)・O&M(運用管理・保守点検)、官民連携での水道事業を主力にしている。現場に出向くフィールドエンジニアを約3000人抱え、全国300カ所以上の運転管理実績がある。官民連携では広島県と長野県小諸市で水道事業運営会社を運営している。
 前田建設が持つプロジェクトマネジメント能力や土木・建築技術と、水ingグループの水処理分野に関わるエンジニア力の融合を目指す。インフロニアHDとして上下水道事業の設計・建設・維持管理・運営がワンストップで対応可能になる。「脱請負」を掲げ上下水道分野で先行してきたコンセッション事業でアクセルをさらに踏み込む。