トヨタ不/富士スピードウェイ近隣に複合商業施設整備/周辺エリアの価値向上

2026年5月28日 企業・経営 [4面]

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 トヨタ不動産(東京都千代田区、山村知秀社長)が静岡県小山町の国際サーキット「富士スピードウェイ」近くに複合商業施設「富士モータースポーツフォレストテラス」を6月先行開業する。サーキットを訪れる人に食や温泉で感動・癒やしを提供し、エリア全体の価値を高める。工事は1期と2期に分けた。2期工事完了後は総延べ8800平方メートルの施設が誕生する。設計・施工は木内建設(静岡市)が担当した。
 複合商業施設の整備は「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトの一環。富士スピードウェイを中心に、モータースポーツを楽しめる施設を配置する。食事ができ、温泉にも入れる環境を創出する。上質なホテルも用意する。世界に誇る自動車文化を育てた地域で、訪れた人に「新しい体験」や「発見」を促す。
 これまで、2022年に「富士スピードウェイホテル」と「富士モータースポーツミュージアム」が開業。体験型コンテンツをそろえた「ウェルカムセンター」は23年にオープンした。
 富士モータースポーツフォレストテラスの所在地は小山町大御神小玉沢121の28(敷地面積1万6600平方メートル)。富士スピードウェイの南西側に位置する。28年以降に全線開通が予定されている新東名高速道路・小山スマートICから下りてすぐの場所に立地する。商業施設はS造平屋で、温泉施設とホテルはRC造3階建てとなる。
 1期工事の工期は25年4月18日~26年4月30日で、5店舗を6月5日に先行オープンする。1期工事では総延べ約1400平方メートルの建物を造った。2期工事では商業3店舗と温泉施設、ホテルを造る。26年12月25日に完成し、27年春に開業する。
 設計・施工した木内建設の田村章郎建築部副部長は「冬季の夜は気温が零度以下になるため、コンクリート打設が特に難しかった」と振り返る。打設の途中で凍ってしまうと品質に悪影響が出るからだ。工区を細かく分け、昼間の打設を徹底。防凍剤も投入し、現場にはヒーターを設置するなどして乗り切った。
 現在2期工事が進んでいる。田村副部長は「安全第一に、品質確保に重点を置いて、トヨタと近郊の人に喜ばれる施設を造りたい」と全体竣工に向け気を引き締めた。
 トヨタ不は先行開業する施設の内覧会を27日に開いた。そばやパン、中華料理などを提供する店舗を配置。犬用の入浴施設などを取りそろえたドッグサービス店舗なども軒を連ねた。どの店舗からも緑が見えるのが特徴。敷地内の通路は直線的ではなく、カーブを多用した。5メートルの高低差も確保し、施設全体に表情を持たせた。