大成建設は働く人の健康を増進するウェルネスオフィスのリニューアル事業で受注活動を強化する。足がかりとして東京都新宿区の本社リニューアル本部をウェルネスオフィスに改修した=写真。全国に66カ所ある顧客向けの拠点・CSセンターも順次ウェルネスオフィスにリニューアルし、ショールーム化していく。首都圏と比較して低いとされる地方のオフィスリニューアル需要を喚起する。
執務環境の改善を総合的にマネジメントする同社のサービス「グリーン・リニューアル・オフィス・ウェルネスオフィスマネジメント」を全国展開する。事前のヒアリングを基に、働く人の行動をより良い方向に誘導する設計手法「ナッジデザイン」を使い、イノベーションを誘発する空間を提案する。
独自のシミュレーション技術を使い、社員同士の交流頻度やプライバシー性、作業性を数値化し、顧客の要望に応じて調整できる。レイアウトの妥当性を客観的に評価することで顧客の意思決定を後押しする。
大成建設本社の入るビルでは食堂、リニューアル本部、新宿CSセンターの順にリニューアルが完了している。リニューアル本部の社員55人を対象に行った執務環境に関するアンケートによると、リニューアル後に仕事への集中度合いやアイデアの創出、ミーティング開催の機動力が高まったことを確認した。
オフィスリニューアルを担当するリニューアル本部リニューアル推進部の加藤昌嗣部長は、執務空間のウェルネス化への意識が高い首都圏などの企業と比較し、地方のオフィスリニューアルの意欲は低調と指摘する。「地方の企業からは、従来のオフィスではリクルートの面で課題があると聞く。オフィスリニューアルを通じて企業の採用活動や望ましい働き方を支援していきたい」(加藤部長)。







