松江市は21日、国宝松江城天守(殿町)の大規模修理「令和の大修理」について、事業費が当初見込んだ14億5000万円から29億円に倍増する見通しを明らかにした。物価の高騰に加え、詳細な調査で瓦や壁面などが想定以上に傷んでいることが分かり、瓦をすべて下ろして点検・修理することにした。工期は当初の3年から2027年6月~30年12月の3年7カ月に延長する。26年度は実施設計を進める。
詳細調査では瓦の浮きや屋根の装飾品の欠損などを確認。当初は傷んだ瓦のふき替えや外壁の補修が中心だったが、調査結果を踏まえ、天守全体を覆う素屋根を設置し、すべての瓦を下ろした上、使用可能な瓦はふき直すことにした。壁面の補修や建具の修理なども行う。
4カ月かけて素屋根を設置した後、2年8カ月にわたって瓦のふき替えや壁面の修理を行う。素屋根の撤去に4カ月を要し、その後外構を整備する。素屋根の設置・撤去期間以外は登閣可能とする。
財源は国の補助金や修理中の登閣料収入、寄付金などを充てる。






