世紀東急工業、芝浦工業大/舗装表層からEVへの給電ユニット開発/給電効率向上へ

2026年6月16日 技術・商品 [3面]

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 世紀東急工業と芝浦工業大学は、走行中の電気自動車(EV)に道路の表層から給電できるワイヤレス給電ユニットを開発した。舗装深層部に給電ユニットを設置する場合よりも高い給電効率が期待できる露出設置に着目。共同研究で給電ユニットを設置し、EVの連続・長距離走行の実現可能性を把握する。今後は耐久性やコストなどの観点から改善を進め、ワイヤレス給電の実用化を目指す。
 共同研究では実証実験用に実車スケールの給電ユニットを開発。給電ユニットと電源設備を接続する配線方法や、防水・遮水性能の確保などの課題を洗い出した。
 今後はワイヤレス給電ユニットの電気性能や機械性能を改善するため、設計の最適化に取り組む。全体性能の評価を可能にする実証システムも構築する。既存舗装の掘削と給電ユニットを含む構造物の設置や舗装の埋め戻し・復旧といった一連の工程で得たデータを活用し、付帯設備を最適化する。
 走行中の給電ユニットは、舗装深層部に設置するケースを軸に検討されている。ただ、深層部に設置するとEVへの給電効率が低下したり、表層の混合物にひび割れが生じたりする懸念がある。そこで給電ユニットを表層に露出して設置する手法を検討。EVへの給電効率の向上に加えて掘削量の削減、施工時間の短縮、維持管理費用の軽減といったメリットを見込む。
 共同研究は世紀東急工業の板東芳博技術部長、加藤裕康技術企画グループリーダーと、芝浦工業大学工学部の勝木太教授(コンクリート構造研究室)、畑勝裕准教授(先進電源システム研究室)で行った。