〈こんにちは。ご用件をお話し下さい〉。駅構内に設置してあるAIロボットに、乗り換え方法などを質問する光景を見かけた。正確な情報を多言語で教えてくれるロボットはインバウンドにも評判がいいようだ▼ロボットによる案内は利用者の多い主要各駅に導入されている。都内なら地下鉄の新橋駅などで見ることができる。地図アプリと組み合わせれば、行ったことのない場所へも難なく行ける時代になった▼今では仕事に欠かせないAI。ややこしい書類を作成したり、業務を引き継いだりする際にAIを活用したチャットボットなら正しいとされる方向に誘導してくれる。仕事でチャットボットを利用しているという取材先のある行政職員は〈次世代の相棒〉と、その可能性に期待する▼昔よりも便利になった一方、機械への過剰な依存は人間同士の付き合いを難しくしている。最近は、人に道を尋ねられない若者が増えているとか▼何げない会話でも、人は多くの刺激を受ける。AIという魔法のステッキは、確かに便利だ。だが、0と1が紡ぐ無機質な存在でもある。人と人とのつながりの中でしか育たない感情もある。







